SIerが終わっている理由

SIerは何故かITというカテゴリーに入れられていますが、実態は労働集約型の建設業界です。 本当にIT企業と呼べるのは自社プロダクトをを持っているごく一部の企業だけです。ITの本場アメリカでは、ソフトウェアエンジニアは医者と並べられるくらいエリートが就く仕事なのです。前々からSIerの多重請負構造は問題視されていましたが、AmazonのクラウドサービスAWSの台頭により、業界の構造や働き方改革なんて生温いものではなく、根本から存在意義を否定されたSIerについて具体的にオワコンな理由を紹介していきます。



※ この記事は随時更新という形でオワコンな理由を追記していきます。

SIerが変われない理由

① 役員などの上層部と現場で働くエンジニアの温度差

② PMが忙し過ぎて改革に乗り出す余裕が無い

③ 若手ほど危機感を持っているが、SEの仕事は経験がモノを言うので無力

理由

実はSIer内部の上層部は現状の人月商売が今後も続かないことを危惧しています。理由は簡単で、AWSを筆頭にクラウド化が急速に進み、オンプレミスでのシステム開発が今後無くなるからです。銀行や政府のシステム案件は残ると言われていましたが、2017年5月に三菱UFJ銀行がAWSへ移行することを発表しました。

現在、SIer内部では既存のオンプレミスでの案件を収益源としつつ、社内でAWSの資格取得を強く奨励しています。それと合わせて、先端技術領域のAI、データサイエンス、IoTなどの受託開発を少しずつ拡大しています。

端的に言うと、SIerはITコンサルになることを目指しているのです。

しかし、この改革は上手く行かないでしょう。技術力がある人は育てるとすぐに転職してしまうのでIT業界の常識です。その企業に強力なブランド力が無い限り社内教育は諸刃の剣なのです。

そして、AI、データサイエンスなどの分野においては、正直社内の人材では不可能だと思っています。AI、データサイエンスなどの先端領域においては、PhDを取得している論文を読んでアウトプットできる人材で無いかぎり成果を出せると思えないからです。

また、この改革は社内に不穏な空気を醸し出しています。現在の収益源となっているオンプレ案件で今後無くなる技術を仕事で使わされている人柱になった社員と、赤字垂れ流しで先端技術を学ばさせて貰っている運の良い社員との間に絶望的なまでの温度差を生んでいます。

突き詰める所、トンビは鷹には成れないのです。

理由②

SIerのPMは絶望的なまでに忙しいです。人月で工数計算されるならまだマシです。優秀であるほど複数案件の掛け持ちなんてザラです。現場で指揮を執るPMが激務で会議に参加できないのに対し、SIerの役員たちが夢見がちなフワフワした経営ビジョンを語っていると正直寒気がします。若手社員たちは直属の上司であるPMを尊敬していますが、役員に対しては一切尊敬の感情を持ち合わせていません。なので、経営陣が何かしようとすればする程、社内での温度差は広がってきます。そう心で思っていても若手社員は無力なので、役員の顔色を伺ってニコニコしているだけなのです。しかし、本音では現場で指揮を執るPMが社内改革に参加しない限りは、現場が変わることは無いと思っています。

理由③

技術力は下記の式で表せると考えています。

「技術力 = スキル + 経験」

しかし、システム開発においてはスキルよりも経験が重視されます。

どんなに優秀な若手であっても現場においては無力なのです。

そして、経験を積むにはその仕事に相応しいと言う評価が必要で、それがWeb業界ではスキル、SIerでは人間関係における折衝能力なのです。

つまり、SIerにおいて技術力を高めるには経験を積むために社内政治に多くの労力と時間を割かなければならないのです。

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日常の中で感じたこと、思ったことをそのまま記事にしています。このサイトの始まりは「旅と映画」テーマでしたが、最近は雑記ブログと化しています。