理系の 学生実験 について物申す!

こんにちは、威勢のいいクマです。

今回のテーマは「理系の学生実験について物申す!」です。

僕はずっと大学教育について疑問を抱き続けてきました。

しかし、それを口に出すことは出来ませんでした。

「先輩たちも今まで皆んなやってきた」「〇〇が言うなら分かるけど、なんで成績悪いお前がいうの?」「出来ない奴ほど文句をいう」「嫌なら、辞めれば良いじゃん」

そんな言葉が返って来そうで怖かったからです。

でも、気づいたのです。これは大学だけの問題じゃなくて日本中どこでも起きていることなんじゃないのかって。

本当は誰かが言わないといけない事なんじゃないかって。

なので、今回ブログのテーマとして扱いたいと思います。

「ネットじゃなくて直接言えよ」っていう人もいるかと思いまいますが、大学自体が個人ではなく組織であること、ネットで発言することによって同じ思いを持った日本中の人に広まる可能性を信じてブログという媒体で発言したいと思います。

 

問題1「 学生実験 が座学の前に行われること」

理系の実験はスポーツじゃありません。

確かに、知識うんぬんの前に実際に回路などを組んで動かしてみることは大切ですが、学んだこともない素子を扱って実験をし、レポートを書くのは不可能です。

回路を組んで、特性を計り、理論値を計算して、測定値と比較して誤差を算出する。これは理系なら馴染みのあるごく普通の光景ですが、原理を知らないテーマ、素子になった途端にこれは不可能となります。

そもそも回路が組めない、その特性の意味がわからない、理論値を算出する式がわからない、本当にもう何もかもがわかりません。

おまけに測定器具の使い方すらわかりません。オシロスコープ、電源電圧、発振機、マイコンなど、200ページもあるPDFをアップしたらそれで終わりですか?(マジな話ですが、PDFアップしてくれるだけマシです)

極め付けはこの言葉、「何かわからないことがあったら聞いてね?」

僕は、毎回こう思います。「先生、分からないことが分かりません」

前に一度、担当の実験担当の先生に聞いたことがあります。

威勢のいいクマ:「なんで、座学の前に実験をやるんですか?」

先生:「カリキュラムの都合上こうなってるらしい。僕も本当は座学を先にやった方がいいと思うんだけどね(苦笑)君たちのレポートめちゃくちゃ過ぎて見てるこっちも辛いから」

 

問題2「過去レポの横行」

次はよくメディアで取り上げられる過去レポの使い回し、いわゆる「コピペ問題」です。

僕たちは学生実験を行う前に実験について簡単な説明を受けます。

真剣に話を聞いて、必死にメモを取るのですが、聞いたことのない専門用語に、学んだ事もない理論なので、全然話が入って来ません。真剣に聞いていた筈なのに、何も思い出せない事もしばしばです。

前に一度、担当の先生にこんな事を言ったことがあります。

威勢のいいクマ:「説明する内容をプリントにして配ってもらえませんか?PDFでもいいです」

先生:「学生が真剣に話を聞かなくなるからダメ!」

勉強をしに大学に来ている学生に対して、話を聞かなくなるからダメというのは、どういう論理で言っているのか疑問でした。

目の前にいる真剣に学問を学びに来ている学生を見ずに、大多数の学生の表面的な態度ばかりを見ているのです。

僕の学部は工学部電気電子工学科なのですが、ヤンキーみたいな奴もおチャラけた奴も勉強には真面目に取り組んでいます。

実験の説明を受けた後、事前調査と称して各自で調べ学習を行います。

調べ学習においては、原理を理解し、理論値を算出します。そして実際の実験を行うイメージができるようになるまで調べろと言われます。

しかし、実際は初めて扱う難解な原理を理解できず、理論値の算出方法もわからず、扱ったことのない器具を用いた実験のイメージなど到底できません。

なので、大抵の学生は先輩から回って来た過去レポを参考にするのです。過去レポの書かれている事を理解するための勉強をするのです。

僕はこれが間違っているとは思いませんし、みんな正しいと思ってやっています。

例えば、学部一年の時に「LEDの原理」について調べてこいと言われたのですが、LEDの原理を理解するには、「PN接合」を理解する必要があります。「PN接合」を理解するには、「バンドギャップ」を理解する必要があります。そして「バンドギャップ」を理解するには、「量子力学」を理解する必要があります。

たった一週間でどこまで調べろというのでしょうか?LEDは半導体ですので、2年後期、3年後期に座学で扱います。量子力学については2年前期に扱いました。

「真剣に学ぶ気があればできるはずだ」「日本の大学生は全然勉強しない」「やる気がないなら辞めれば?」

誰かに言われるでもなく、こんな心ない声が聞こえて来ます。でも、無理なものは無理なのです。

このような状況なので、過去レポを持っていないことは死を意味します。

初めは極一部のサークルや部活動に積極的ないわゆるウェイ系のみが所持していますが、学年が上がるにつれて、全体に広まって行き、3年にもなると持っていない人に自分からあげたりします。

普段そんなに親しくない人でも。それだけ理系は学科内での連帯意識が強く協力的なのです。

そんな状況なので調べ学習も本ではなくインターネットで行います。その分野について詳しく細かく書いてある本ではなく、自分が知りたい内容だけをピンポイントでわかりやすく書いてあるサイトを探すのです。

そのサイトが厳密には正しくなくても構わないのです、だいたいあっていて、論理的に分かりやすく書いてあればさえいいのです。

僕たちは過去レポとインターネットがなければレポートが書けない。なぜなら理解していないのに実験をしているから。

実験のレポートは大まかに「原理、理論値の算出、実験結果、考察」で構成されています。

理想的な実験では原理を完全に理解して、理論値を計算した上で、実際に実験を行い、理論値と測定値の誤差を求めます。そして、どうしてその誤差が生まれたのかを考察として書いて提出するものです。

しかし、学生実験においてはそもそも実験のやり方がわからないままスタートします。

実験のやり方がわからないので、過去レポのやり方を真似します。もちろんこれが正しいのか正しくないのかは分かっていません。やり方の分からない実験なので当然理論値は先に出しておらず、測定値を測ってから、後から計算します。

この時理論値と測定値がズレている事がしばしばあります。

ここで一番困るのが、理論値の計算が間違っているのか、測定の方法が間違っているのか、はたまた両方が間違っているのか全く分からない事です。

僕はハッキリと分からないものは分からないと言う人なのですが、同じ実験グループの真面目な子は決して分からないとは言いません、ただ考えているフリをしています。

そして何も分からないまま時間だけが過ぎて行きます。

実験は3コマ分あって、だいたい2コマ目が終わりになる頃に先生がヒントを出し始めます。

このままだと実験が終わらないので、毎回、理解したのかどうかも分からないままそれっぽいデータだけを取って実験は終了します。

問題はここから始まります。理解していない実験のレポートをどうやって書くか?それはもう「コピペ」しかないのです。

しかし、完全にコピペではありません。データや理論値は自分たちが出したものを扱いますし、レポートの形式も自分たちのものです。

要はそれを「コピペと呼ぶのかどうか?」の問題です。

レポートの中で一番時間がかかるのは実は原理の部分です。

なぜなら教科書の一部を書くのと何ら変わりがないからです。

先生は原理を自分の言葉で書くように言います。

しかし、理系の文の場合、文系と違って最も効率よく相手に伝わる書き方と言うものが存在します。そしてそれは既に過去の偉い教授などが本として出版していて、それを元に僕たちは学問を学んでいます。

ここで僕は言いたい。「原理を自分の言葉で書く意味って何ですか?」

もう一度言います。原理は書くのに一番時間が掛かります。そしてレポートで一番大事な部分は考察であると言うこと。原理は最悪コピペで良いとすら僕は思います。

長文になってしまいましたが、最後にまとめます。

学生時実験において学生は合理的に正しいと思って、「コピペ」を行っています。良くない事と理解しながらも仕方なくやっています。

※もちろん、卒業研究や修士課程、それ以上の研究を行っている人が数値の改ざんやコピペを行うことは間違っていると思っています。ただ、大学生(=学部生)の行うコピペをメディアが学力低下や大学のテーマパーク化を語る上で引き合い出すのは間違っていると思います。問題はもっと深くて深刻です。

 

問題3「教員同士の押し付け合い」

 

いざ実験でやった単元の座学になってみると恐ろしいことがおきます。

 

パターン1

先生「これ実験でやったよね?」

学生一同「(一応やったけど理解はしてない)」

先生「えっ、やったよね?反応悪いけどどっちなのハッキリして!」

真面目な学生「一応やりました、、、」

先生「じゃあ、大丈夫だね(ニッコリ)」

 

パターン2

先生「これ実験でやったよね?」

学生一同「やりました!」

先生「じゃあ、もう一度復習しようか!」

真面目な学生「(簡単なテーマなんでやらなくていいです(苦笑))」

先生「はい、まずPN接合とは〜」

 

簡単なテーマは何回も何回も繰り返し講義する癖に、難しい理解し難いテーマは他の先生に投げたり、さらっと扱って終わるパターンなんてのが何度もあります。

電磁気のガウスの法則なんて何度説明されたことか(苦笑)

それに対して、双極子モーメントや、カレントミラーの適当感は何なんだろう。。。

特に制御や電気回路の難しい講義はうちの大学適当な気がします。

 

最後に

文字に起こしてみると思ったより長くなってしまいました。

僕が思っていることを100%そのまま文字にできた訳ではありませんが半分くらいは伝えられたかと思います。

このブログを書いている最中にも、本当は僕が手を抜いていただけで、もっと真剣に取り組むべきだったのではなかったのか?といった葛藤もありました。

けれど、毎回実験が始まる前は前回より良いレポートを書こうと意気込んで毎回身にならないどうしようもないレポートを書いてしまっていた記憶が蘇ります。

実験だけではなく、他の教科の勉強、TOEIC、アルバイト、部活動など大学生にはやることが沢山あります。

このブログが同じく実験レポートに悩む学生の励みになったり、大学教員の目に留まって座学の前に実験をやる事の無意味さと、過去の単元の無駄な繰り返し講義をやめることを大学内部から変えていって頂けたら幸いです。

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日常の中で感じたこと、思ったことをそのまま記事にしています。このサイトの始まりは「旅と映画」テーマでしたが、最近は雑記ブログと化しています。